人手不足の医療現場で起きていること

看護師も他の仕事と同様、職場ごとに休日の在り方が変わってきます。
4週6休なら78日、4週8休なら104日が年間の休日日数になりますが、すべての医療機関でその決まりが守られているとは限りません。

看護師の人数に余裕があり、それぞれが仕事を休んでも医療の現場に支障が生じなければ何の問題もありませんが、人手不足の医療機関では休日返上で働くことがあるのが現状です。
さらにそんな中、人手不足を補うために一人の看護師が数人分の仕事を任されている実態があります。
長時間勤務が多く、体を休める暇がほとんど無いとなれば、疲労やストレスは溜まるばかりです。

休日返上で働く状態が当たり前のようになっていることは、看護業界の大きな課題といえます。
病院の他、介護施設や保育園なども看護師の職場として認知されていますが、法律で決められている休日日数が守られずに過剰労働の状態に陥っている場所も珍しくありません。

このように、看護関係の仕事が非常に多忙であることが原因で、看護師の資格を持っていても働かない潜在看護師が多数いるのが実情です。
その結果、看護師になりたい人が少ないことで、仕事が忙しくなり、それを理由に看護師のなり手がさらに減少するという悪循環が起きてしまっています。
給料を増やすなど対処策が講じられているものの、現場で働く看護師の増加に貢献しているとは言い難いのが現状です。
このような看護師の仕事に対するネガティブなイメージを払拭するため、看護師を雇用する側の意識の改善が求められています。